ビカクシダは、他の多くの鉢植えの観葉植物と異なり、何かしら板状のものに着生させて飾ったり、育てたりするのが一般的な植物。
今回は、「ビカクシダの板付の際に欠かせない、板の種類と特徴」について紹介する。
ビカクシダはなぜ板に着生させて育てるのか

ビカクシダは、自然界では森などの樹木に着生しながら自生している。
この状態を人工管理下で再現するために、何かしら板状のものに着生させて育てたり、飾ったりするのが一般的な方法というわけ。
育てるという観点だけでいえば、鉢植えやポット苗でも育つが、一株が持つ本来の美しい株姿を表現するために、板に着生させる「板付」という方法が選ばれている。
ビカクシダ板付に用いられる板の種類と特徴5選

壁に絵画やポスターを飾る際の額縁選び。ビカクシダの板付に用いる「板の種類や素材」の選択は、それと似たようなものである。
一般的にビカクシダの板付に用いられる、板の種類や特徴をまとめたので板選びの参考にしてもらいたい。
コルク樹皮

ベテランビカクシダ愛好家のSNSなどで見かける機会の多いビカクシダ着生材(板)のひとつが「コルク樹皮」。
天然素材なのでビカクシダが自生しているような雰囲気でコーディネートできる。1枚1枚のサイズや形状、質感、木目が異なり、それぞれが唯一無二の着生材。
- コルク樹皮がおすすめなケース
-
- お気に入りの株をかっこよく飾りたい
- インテリア性を重視している
- 半永久的に再利用できる着生材
- 親株を永続的に着生しておきたい
- 手持ちのビカクシダが少なめの人
- 一点一点が唯一無二の形状でオリジナリティがある
- 耐久性が良く、半永久的に再利用可能
- 大きさに対して軽量なため、壁掛けした際に建具への負荷が少ない
- 大きさや形状によっては高額
- 形状によって仕立てのスキルが必要
- 穴あけなどの加工が必要
- ワンポイント:コルク樹皮を購入する際に注意しておきたいこと
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コルク樹皮の裏面がきちんと処理されている(余分な樹皮が剥がされている)かどうか確認してから購入するようにすること。
特に重量による量り売りがされている場合は、見た目の大きさに対してお得な価格に見えるが、実際には余分な樹皮の重量も換算されているため、大株を仕立てたりするとコルク仕立てのメリットである軽量化という部分が損なわれるので注意しておきたい。
板材(焼杉板 / 杉板 / MDF合板 など)

ホームセンターなどでも気軽に購入できておすすめなのが「焼杉板 / 杉板」などの板材。
手頃な価格と十分な耐久性があるので、子株から中株サイズのビカクシダをたくさん育てている人におすすめ。
杉に限らず腐食しにくい木材であれば、ホームセンターでMDF合板などといった、より安価な素材も選択できる。(素材がよくわからない人は「腐りにくい木材」と訊いてみるのが良いだろう)

DIYが得意な愛好家からもらった「オリジナル着生板」
こちらは、本職の大工をしている愛好家仲間から戴いた着生板だが、DIYが得意であれば、このように加工したオリジナル板を作ってみるのもいいだろう。
- 板材がおすすめなケース
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- 安価で好きなサイズを選べる
- 耐久性があり、再利用できる
- 必要なときに入手しやすい
- 子株〜中株サイズのビカクシダをたくさん育てている人
- 安価でサイズや素材を選べる
- 数年間の耐久性や再利用が可能
- 子株〜中株サイズのビカクシダをたくさん育てている人
- 水やり頻度と環境によっては板割れが生じやすい
- 大型品種の親株には強度不足
- 穴あけなどの加工が必要
- ワンポイント:セリアの「焼き目・焼材」が子株にちょうどいい
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一般家庭でありながらも、常時、数百以上のビカクシダを育てている私が愛用している、セリアの「焼き目・焼材」という商品。生活に密着した100円ショップで入手しやすく、お値段もリーズナブル。まとめ買いしたいときにも注文から2〜3日で取り寄せてくれる。
サイズは、黄金比の「3:4の横15cm✕縦20cm」なので、ビカクシダを仕立てた際の美しさも際立つ。
ヘゴ板

”ヘゴ”という木生シダの気根が集まった幹を板状に加工したものが「ヘゴ板」という素材。
ビカクシダの根張りに適していたり、通気性が良いので蒸れに弱い品種の着生に適している。
ネットやSNSが普及する前、ビカクシダ栽培の情報が少なかった時代にはヘゴ板に着生させるのが最善とされていたが、現在では他の素材でも順調に管理できる情報が増えた傾向がある。
- ヘゴ板がおすすめなケース
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- 蒸れや高温に弱い品種の栽培
- 根張りを重視したい場合
- 乾湿のメリハリをつけた栽培で親株を作り込みたい人
- 水やりのしすぎで植物を枯らしてしまいがちな人
- 通気性が良いので蒸れや高温に弱い品種に好適
- ヘゴの繊維内まで根張りして活着しやすい
- 水やりしすぎてしまう人にとって根腐れしにくい
- 入手しにくく、高額
- 耐久性が短い
- 素材の劣化によりほぐれやすい
通風パネル

自作PCを組み立てる際に使用する「通風パネル」というパーツをビカクシダの着生板にする方法もある。
あらかじめ規定サイズが揃っているため、たくさんのビカクシダを壁に飾った際の統一感を出せるのが魅力。モノトーンやポップな色も販売されているので、「インダストリアル ✕ 植物」のような遊び心ある飾り方もできる。
- 通風パネルがおすすめなケース
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- 着生板を統一したい
- 半永久的に使用したい
- 安定的に買い増しや入手をしたい
- 水やりのしすぎで植物を枯らしてしまいがちな人
- 見た目の統一感が保てる
- 穴あけなどの加工不要でそのまま使える
- 耐久性が良く、半永久的に再利用可能
- 規定サイズがあるため、サイズ選びの自由度が低い
- 大型品種の親株サイズに対応した商品はない
- 価格がやや割高
愛好家のオリジナルパネル

ビカクシダ愛好家の中には、3Dプリンターなどで”ビカクシダ専用着生板”を自作販売している人もいる。
特にビカクシダ初心者が体験してみたい、子株が採れやすくなる工夫や、仕立てる際の作業のしやすさといった「ビカクシダ栽培のツボ」を盛り込んだ様々な商品が販売されている。
メルカリなどで「ビカクシダ 着生材」といったキーワードで検索すると探すことができるだろう。
- 愛好家のオリジナルパネルがおすすめなケース
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- ビカクシダ専用に設計されており、初心者でも板付けしやすい
- 憧れのビカクシダ愛好家とお揃いの板付けができる
- 加工不要ですぐに使用できる着生材
- 仕立てやすい工夫がされており、初心者でも板付けしやすい
- ビカクシダ専門に設計されている安心感
- 商品によっては色やサイズのオーダーメイド可能
- ネット販売が主流なので、実際に品質や素材を見て購入しづらい
- 買い増ししたい時に、同じ商品が販売されているかわからない
- 大量に揃えるとなると割高
おわりに:加工しやすい素材でDIYしてみるもの楽しい

今回は、「ビカクシダの板付の際に欠かせない、板の種類と特徴」について紹介した。
それぞれ一長一短な部分があるので「コレが正解!」という物はないが、素材ごとの特徴を知り、用途やそれぞれの環境や経験に応じて使い分けることでビカクシダのある暮らしが楽しめるかと思う。
私は決してDIYが得意ではないが、このように加工しやすい素材を使って多少のオリジナル感を出すことで満足度の高いビカクシダを眺めている。



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