私が「P. Ginka(銀華・ギンカ)」の胞子培養をはじめたのは、2021年5月のことだった。
気づけば丸4年が経過し、私も4つ歳を重ねたかと思うとゾッとするわけだが、しぶとくコツコツと「ビカクシダ胞子培養チャレンジ」という浪漫を探究している。
今回は「未来のビカクシダの名作は誕生するか?!というチャレンジ4年目の記録」をお届けする。
ラストには、私と同じように自らの手による胞子培養から未来のビカクシダを作出してみたいと頑張っている、愛好家冥利に尽きる素敵なエピソードもあるので最後までお楽しみいただきたい。
「P. Ginka」胞子培養4年目の記録

この4年は時代が大きく変化したように、日本国内のビカクシダ愛好家を取り巻く環境や市場、トレンドも大きく変化したように思う、2025年。
私がビカクシダを育て始めた2017年とは比較にならないくらい、周囲にビカクシダ愛好家が増えた。
私が胞子培養を始めたばかりの2021年に知りたかったマニアックな情報すら今では簡単に得られるようになったし、海外ナーセリーからは新たに作出された個性的な個体の輸入も増えた。
そんなビカクシダを取り巻く様々な”増えたこと”と重なるように、私は電気代の支払い、水苔や着生材の消費量、外した子株の数、余計なところでは白髪の本数も増えた。
そして、ビカクシダを始めて少し沼にハマった愛好家のほとんどが「早く次の珍しい品種を集めよう」と情報収集やSNSチェックがお忙しいのと同じように…、
”銀スポの人”と言われてるらしい、ちょっと風変わりなおじさんは「水やりと子株外し」が忙しい。
毎日、私が眺めているビカクウォールのご紹介であって、別にあなたのビカクシダが枯れるような害はないので安心してもらいたい
銀スポ「BOKUNARIシリーズ」選抜個体を動画で一気に紹介
さて、私がこの1年〜1年半ほど前から少しずつ選抜を繰り返して、私好みに「BOKUNARIシリーズ」としてコレクション株として手元に残している個体たちの2025年の現在地を紹介する。
今回は、慣れない動画編集に挑戦し、YouTubeに公開してみたのでご覧いただきたい。
画像では伝えきれないサイズ感や、星状毛の白さといった質感に加えて、ビカクシダと暮らす様子なども動画ならわかりやすいだろう。
動画をご覧いただけばわかる通り、妖怪みたいなおじさんが私。楽しんでもらえたら嬉しい。

FSQドワーフ選抜「銀華」からのドワーフ個体とか…いうの?
動画の最後で述べている通り、「品種を絞った胞子培養を4年も継続すれば、自分だけしか目にすることができない景色のビカクウォールが楽しい」という、自己満足的グダグダな内容ではあるが…
自分の”ビカクシダ愛好家としての軸(コンセプト)”みたいなものをひたすら貫いているだけである。
特に「個性的な表現の個体」ほど、栽培難易度が高いような気がする

ブログに残すほどでもないような日常的に私がビカクシダを愛でる様子や、お世話したりする様子はInstagram(@bokunari_plants)のリール動画に公開している。
フォロワーさんや、たまたま動画が流れてきた「ビカクシダを探している人」の眼には「得体の知れないビカクシダ」として映るようで…国内外からDMをいただくことが増えた。

自らの手で選抜してきたにも関わらず、”特異な個体”というのは、栽培難易度も一段階高い。温度や湿度、水やりや施肥といった変化に対して、選抜外の個体よりかなりシビアな気がしている。
子株〜中株辺りでは、そこそこ皆素直であったのだが、「遅めの反抗期」なのか「個性の本領発揮」なのか…私にもわからない。

立ち葉が美しい個体とか…
より個性が明確になってくる段階にあって、「面白いビカクウォール」とは思うのだが…
管理面では、私がビカクシダをはじめて3年目くらいの経験値では、即枯らしてしまったであろう”難易度”をそれぞれに発揮している。

気品ある白さの個体とか…
そもそも、ビカクシダの品種によって栽培難易度みたいなものがあるのだが、リドレイのようにFSQ系の品種自体が初心者向けではないのは知っていたものの、ここまでシビアな管理に悩むのは…
- 様々な品種をコレクションしている愛好家の場合
- 広く浅く、自生地や作出の由来が様々な品種の栽培の個性に向き合っている
- 私の場合
- 狭く深く、一品種入魂過ぎて、選抜個体の個性に向き合っている
私は少々「ビカクシダの楽しみ方の軸」が、大多数の愛好家と異なるタイプではあるが、突き詰めると「一株ごとの個性に向き合っている」のは一致するというのが面白いと思う。
後発で胞子体となったグループ内にも「選抜候補」となりそうな個体が見つかる

さすがに4年目ともなると胞子培養をしていたボックス内に前葉体はないため、新たに芽吹いてくる胞子体は存在しない。
しかし、後発(胞子培養から2年半ほど経過した段階)で胞子体となったような、生育の遅かったグループ内からも将来が期待できそうな個体が見つかったりする。
こうした発見は、OC株と比較育成し、それぞれが同等の大きさの時の表現具合を知っているからこそ、選抜するか否かの判断がしやすい。
ひとまずこの株は”キープ株コーナー”に移動させてある
おわりに:「P. Ginka」胞子培養4年目の記録まとめ

このようにして、日本の片隅でビカクシダ愛好家がゆる〜く深く、ビカクシダを楽しんでいる様子をお伝えした。
さて、最後に記事の冒頭でお伝えした「愛好家冥利に尽きる素敵なエピソード」について。
こんな4年に渡る私の「P. Ginka」胞子培養の様子が、銀華作出者としても知られる国際的ビカクシダナーセリーのレジェンドWannaさんの知るところとなり、彼女のナーセリーILFのFacebookにご紹介いただいた。
こうしたことは、愛好家としてのこの上ない喜びであると同時に、私のようにビカクシダ胞子培養チャレンジをしている人にも励みになるであろう素敵なエピソードではないだろうか。
- 胞子培養にかける期待と目標
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- 貴重なビカクシダのDNAを全滅させないこと
- 選抜個体で「BOKUNARIシリーズ」みたいなラインナップを組みたい
- ネームドされる株を作出したい
- OC株よりもコンパクトなドワーフ個体を作出できたら浪漫の達成
- 斑入り個体を発見できたら宇宙人の領域かな
コツコツと選抜個体でラインナップを組むところまではたどり着けそうに思いつつ、このようにレジェンドWannaさんとの私信のやり取りエピソードもあって、ネームド株の作出まで到達できるかな?と思える…といったところだろうか。
最近は早々に、適当に自分で名付けをしている人も散見されるが、私はもう少し慎重で「ビカクシダの来歴や由緒、作出家へのリスペクトやストーリーが込められるべきもの」でありたいと思っている。
動画や記事で登場した私の胞子培養選抜株たちは、まだしばらくは「BOKUNARIシリーズの◯番」と呼んでおく。
ということで「未来のビカクシダの名作は誕生するか?!というチャレンジ4年目の記録」をお届けした。5年目もまだまだ頑張らねば、私のイメージする目的地までたどり着けそうにない。
こうして「未来のビカクシダの名作は誕生するか?!」チャレンジは続くのだ。





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